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更新日:2021/06/15

目次

株式会社ウニードス様 取材記事-1
株式会社ウニードス

本社所在地:東京都品川区東五反田1-13-12

設立:2000年6月

事業内容:国際送金業務

従業員数:83名(2014年8月現在)

 

(左から、株式会社ウニードスのジェネラルマネージャ村井氏とマーケティング部の日野氏)

「うちの会社の外国人従業員は母国の家族に送金してるけど、だいぶ銀行に手数料を支払ってるみたいだから、なんとかならない?」

「海外送金にはいろんな手段があるみたいだけど、結局どれを使うべきなの?」

外国人労働者の増加や、企業の海外進出の増加により、普通に日本に生活してきた日本人にはなかなか馴染みのなかった「海外送金」について考える機会が増えてきました。

「えっ普通に銀行でやればいんじゃないの?」

と思われた方、ちょっと待ってください!もっといい方法があるかもしれません。

今回は、資金移動業大手の株式会社ウニードスでジェネラルマネージャを務める村井氏に、海外送金について、どんな仕組みになっているのか、結局どうすれば一番良いのか教えてもらいました。

自社で雇用している外国人材が海外送金で困っている!ということがあれば、ぜひアドバイスをしていただければと存じます。

※資金移動業とは、2010年から資金決済法の改正により、銀行以外でも為替取引が可能になったことにより生まれた資金移動サービスのことです。100万円以下であれば資金移動業者(登録業者)に限り、コンビニや旅行代理店の窓口、インターネット、携帯電話などで、国内だけでなく海外へも振込や送金ができるようになりました。

100万円未満の送金なら資金移動業者の活用がもっともお得

 

ーーそれでは単刀直入にお聞きします。日本で働く外国人労働者が一番安く海外送金するにはどうすれば良いですか?

村井氏結論から言うと、100万円未満の送金なら銀行ではなく資金移動業者を利用してください手数料の安さ、利便性、安全性全てを考慮して最も良い選択です。ただ、日本人にはまだ馴染みがないので、未だに安心できる銀行を通して送金されている企業様、企業に指定された銀行を利用している外国人労働者が多いのが現状です。

ーー確かに、私もこの業界に入るまでは、送金は銀行に頼む仕事という固定観念がありました。

村井氏:本当にもったいないと思います。100万円未満という制約はありますが、弊社が発行する海外送金専用カード(Kyodai Card)を利用して送金すれば銀行より時間も手数料も節約できますし、安全性に置いても全く問題ありません。

ーー銀行の手数料が高く、時間がかかる理由は何故なのですか?

村井氏:それは、銀行が海外送金をする際に、SWIFT(国際銀行通信協会 Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)が提供する高度に安全化された国際金融メッセージングサービスを利用しているからです。

ーーすみません、勉強不足で恐縮ですが、SWIFTのサービスを利用するとは結局どういうことでしょうか?

村井氏:多くの人にとって耳慣れない言葉だと思います。ものすごく単純化すると、銀行からの送金は、複数の中継銀行を経由することでようやく送金先の銀行に到達するシステムになっているということです。その結果、中継銀行を通るたびに手数料と、中継国の為替手数料(スプレッド)がかかるので、最終的な手数料が膨らんでしまうのです。

ーーなるほど!

村井氏:一方で資金移動業者は、送金したい方と送金先の銀行の間に入る業者を極力減らすことによって、間接手数料が抑えられ、安く送金することができるのです。

ーー具体的にはどのくらい違うのですか?

村井氏送金先の国によっても異なるのですが、銀行を利用すると30004000円の手数料がかかり、現地でお金を受取る時も現地金融機関に手数料を取られます。一方、弊社を利用すると、送金金額や送金先の国によって異なりますがだいたい5002000円の手数料で済みます大体2分の1になると思っておいていただけると良いかと思います。

ーー全然違いますね!ちなみに、送金先の国によって手数料に違いが出るのはなぜでしょうか?

村井氏:それは各国の金融機関との交渉成果による違いです(笑)送金経路を作るために、弊社の営業マンが直接各国の銀行に訪問して営業を行うのですが、その際の交渉によってこの手数料の違いが出てきます。相手も当然高い手数料を提示してきますので、それをどれだけユーザーメリットのある額に近づけられるかが担当者の腕の見せ所になります。

ーーなるほど(笑)

村井氏:また、銀行と違って海外送金の場合だと、100万円を超える送金ができないですが、そもそも100万円を超える送金を一度にする個人客の方はなかなかいらっしゃらないですよね。また、銀行口座を作れない方でも送金することができるので、留学生でアルバイトされている方にも人気です。

ーー口座を作れない方もいらっしゃるんですか?

村井氏「滞在期間が短い」、「帰国する外国人の口座が闇口座として流通し、犯罪に使用される可能性がある」などの理由で、昨今外国籍の方の口座開設は厳しく審査される傾向にあります。留学生でアルバイトされている方で口座を開設できない方など多くいらっしゃいます。そういった方でも、資金移動業者の本人確認等の必要条件をクリアーすれば、送金することが可能です。

不正送金を防ぐ仕組み

(初回送金先の設定)

ーー銀行よりも送金しやすい分、不正送金や、マネーロンダリングに使用される可能性があるのではないですか?

村井氏:その可能性は非常に低いです。弊社の場合は最初の登録時(Kyodaiカード発行時)と実際の送金時にKYC(本人確認)及びAML(アンチマネーロンダリング)の調査を行い、問題のない送金のみを海外へ送金します。

(KYODAIカード。送金者が保有するカードで、受取人1名につき1枚ずつ発行される)

ーー送金の際によくあるトラブルはなんでしょうか?

村井氏:基本的に問題は生じないのですが、ごく稀に生じるのが、最初の登録申請の時点で、受け取り人の名前のスペルが微妙に違っていたり、送金の際の口座番号の入力ミスです。この場合現地の受け取り場所にもよりますが、着金時間が1時間〜3時間後と通常よりも早いのがアダとなり、素早い対応が必要になります。

ーーそういった際の対応はどういうシステムにされているのですか?

村井氏:トラブルに遭った外国人の母国語出身のカスタマーサポートがシフト制で対応しています。土日祝日でも対応しているので、トラブルに遭った際にも迅速に対応することができます。

(17ヶ国(23言語)に対応するカスタマーサポート。全員正規社員として雇用している)

送金の方法

ーー最後に送金の方法を教えてください!

村井氏弊社の場合は、ご登録いただいたご会員様(ご送金人)に「キョウダイ・送金専用カード」を配布します。このカードを用いて全国のゆうちょ銀行・郵便局のATMで送金することができます。簡単に分かる動画がYoutubeに上がってますので、その通りにやれば簡単です。この他にも、お客様の銀行口座からの電信振込や弊社店舗(送金カウンター)での送金が可能です。

 

ーー最初の登録はみなさんどうされているんですか?

村井氏全国に17の支店がありますので、お問い合わせがあった企業様の所に直接訪問し、弊社の説明をしたのち、その場でカード発行することも可能です。もちろん、販売員を少なくした方が利益を出しやすいのですが、技能実習生の方の大事なお金のことですので、問題発生を最小限に抑えるために、直接訪問によるカード発行というスタイルもとらせていただいております。もちろん支店(店舗)に直接来店いただいて発行することも可能ですし、弊社WEB上での登録、郵送での登録もできます

ーー送金手数料の他にかかる手数料は何かありますか?

村井氏:Kyodaiカード利用の場合、ATMの利用手数料が入金金額11万円まで330円、入金金額11万円から430円かかってしまいます。ただ、これは業界最安値です。今後も送金にかかる手数料を最小限に抑えるような取り組みを続けて行きます。

ーー大変勉強になるお話をいただきありがとうございました!

編集後記

今回は資金移動業大手の株式会社ウニードスジェネラルマネージャの村井氏により安く、安全に海外送金をする方法を教えていただきました。お話をお聞きし、100万円以下の送金なら、確実に銀行さんを利用するよりも安いので、使わないのは勿体無いなと思いました。最近は徐々に日本人への認知が広がり、海外の取引相手への送金で活用する企業も増えてきているそうです。少額の海外送金がある企業は活用をご検討されると、経費削減に繋がるかもしれませんね。

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