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海外戦略のための外国人エンジニア面接術

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あなたが本記事をご覧になっているということは、外国籍エンジニアと面接し、

「なんというか掴み所がないなぁ。」

「どんな質問をしたらいいんだろう。」

と感じた経験があるのではないでしょうか?

日本人であれば、表情の変化、面接時の姿勢、話すテンポなど、ノンバーバルな特徴から人となりや、仕事に対するスタンスを把握しやすいですが、外国人はそういった特徴から相手のことを知ることが難しく、面接を通して採用すべきかどうかの判断がつきにくいかと思います。

私もある外国籍の方との面談で、表情から感情が読めず、なんと質問しても話が弾まなかったという苦い経験があります。もう2度とあんな空気感はこりごりです。

そこで今回は外国籍エンジニアとの面談時に話を弾ませ、仕事や技術に対するスタンスを明らかにする面接術をまとめました。面接術と言っても、高度なノンバーバルコミュニケーションを習得しようというような手間の掛かるものではなく、すぐに取り入れて、今日から使えるtipsです。実際私も意識的にそれらの質問を活用し、会話を弾ませています。

実は、外国籍エンジニアとの面接は、質問次第で相手の国のIT事情を知り、思いも寄らないビジネスチャンスを発見できる場にもなりえます。

本記事を読み、今までになかった質問のアイディアが見つかりましたら幸いです。

①日本を選んだ理由からわかる判断基準と情報収集能力

「なぜ数ある国の中から日本を選んだのか?」

この質問は、基本的なようであまり聞かれている企業さんが少ないです。

「そんなの日本に仕事があって、高給だからでしょ?わざわざ聞く必要あるの?

という思いからだと思いますが、この至極単純な質問によって、日本での就職に対するモチベーションや調査能力を調べることができます。

ご存知の通り、外国人エンジニアは日本人と比較して定着率が低く、その理由の一つに、

日本での生活が思っていたのと違った。

というのがあります。

「他の国の求人についても調べたことがあるのか。あるとすれば、進捗や面接の感触はどうか?」

「日本の物価、満員電車、終身雇用、年功序列について調べたことがあるのか。あるなら、どう感じたか?」

「日本とそれ以外の国のメリット、デメリットは何だと思うか。その中であなたは特に何に対して魅力を感じているのか?」

など、日本で就職することにどういった優位性があるのか、その理解度や事前のリサーチはどのくらい行ったかを根掘り葉掘り聞いてみます。

もし本人のイメージしている日本の職場と自社の職場に乖離を感じる部分があれば、そのギャップについても含めて話した上で就職に意欲があるかを再度聞くと良いでしょう。

②エンジニアリングに対する素の考えを探る方法とは?

求職者には子供の頃から、ゲームやインターネットに触れてきた方が多く、

「ゲームをする中でコンピュータの扱いに慣れた。」

「ダイアルアップ接続でインターネットに触れたときにワクワクした。」

などの原体験を持っています。直近の学んだことについては事前に用意した回答を答えることが多くなり、それは言ってみれば「よそいき」の言葉です。

子供の頃のエピソードを聞くことで、

「どんな操作をしてるときに心地よいと感じるか?」

「どんなことができたときに達成感を感じるのか?」

「コンピュータを通してどんなことにのめり込んでいったのか?」

「どんなコードを書いているときに美しいと感じるのか?」

を知ることができ、思わぬ人となりが見えることがあります。

相手の仕事に対するスタンスや知的好奇心、美的感覚がわかれば、自社のチームにフィットするかの判断が格段にし易くなるでしょう。

③出身国で流行ってるストリーミングサービスやゲームについて聞く

釈迦に説法かもしれませんが、日本で流行っていても、ある国では流行ってないサービスや、その逆に、ある国で流行っているのに日本では流行っていないサービスはたくさんあります。例えば、メッセンジャーだけでも、

WhatsApp

WeChat

QQ Mobile

Snapchat

Viver

など世界的に見ればシェアが高いものの日本では流行っていないものが多数あります。

海外で流行っているサービスに対する肌感覚や使われ方を知ることで、自社が海外展開をする上でどうやって戦略を立てればいいのかを指針を得ることができます。

また、相手の国で流行っているソーシャルゲームやコンシューマゲームを知ることで、その国の平均的な回線速度やエンタメに使える金額の予想が立てやすくなります。

日本のサービスやゲームは質がいいのに海外展開するための戦略や人手が足りないことが多く、外国人エンジニアの話を聞くことでブレイクスルーを起こせる可能性が高まります。

例えば、あるアプリを英語に対応した結果、思いもよらず、インドでのユーザー数が10倍になったという企業の方もいらっしゃいました。

このように、少し視点をズラした質問をすることで、ただ労働者を雇うというためだけの面接が、様々な国での商機を見出す場にもなりえます。

④プログラミングのスキルに対する考えを探る質問とは?

ずばり

「あなたの国のプログラミング教育はどんなことをやっていますか? それは効果的だと思いますか?」

です。プログラミング教育は他の学問や習い事と比べても歴史が短く、プログラミングスキルを向上させるのはどうすればいいかという方法論が確立されていません。そのため

「ソースコードの写経のような退屈で無意味な作業を行わずに、必要になったら初めてネットで調べたり、IDE付属のスニペットで補完すればいい。」

「シンタックスに慣れるために写経をした方がいい。」

「日々新しい便利なライブラリが出てくるから、素早く理解して動くものを作れるようにした方がいい。」

「現在流行っている目先のライブラリを追いかけているだけでは、資産としてのスキルが残らず、若い人にすぐに取って代わられる存在になってしまう。」

「プログラミング言語やライブラリだけでなく、低レイヤやTCP/IPなどの知識も一般常識として知っておくべきだ。」

「ドメイン特化した言語を学ぶよりも関数型言語で、どんなアルゴリズムも実装できるになるべきだ。そうすれば息の長いエンジニアリングができる。」

など、様々な立場の人がいます。そして、その立場というのは、使われている業界、企業、コミュティ、言語、用途などで一定の特色を持っていることが多く、プログラミングスキルに対する立場について質問をすることで、どういうタイプの考え方をするエンジニアなのかを知ることができます。

同じプログラミング言語でも、COBOLとPython、JavaとCommon Lispなど、カルチャーが正反対の言語では当然スタンスは変わってきます。

どういったカルチャー出身の人間なのかがわかれば、自分の職場に合うかどうか、相手の国ではどんなコミュニティの母数が多いのかを把握でき、より精緻な採用ができるようになります。

まとめ

本記事の要点は下記の3点です。

①業務上のプログラミングスキルだけではなく、技術に対してどういう印象を抱いているのかを聞いてみましょう。

②相手の国のIT状況を知ることで、商機を掴むチャンスを増やせます。

③プログラミングスキルに対するスタンスを質問することで自分の会社にマッチする人材かどうかの判断材料になります。

以上、本記事で今までになかった質問アイディアが一つでも見つかりましたら幸いです。

 
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マーケティング部

福島県内の高校卒業後、東北大学に入学。在学中は硬式野球部に所属。英語学、心理学、英語教育学を専攻。卒業後は社会を構成する『ヒト・モノ・カネ・情報』が遍在することで生じる歪み(社会問題)をビジネスを通して適正化するというミッションに共感しリフト株式会社に入社。現在はマーケティングを担当。