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更新日:2020/08/09

目次

3年間の技能実習でせっかく技術も日本語レベルも、活躍してくれるレベルまで育て上げ、本人も継続して就業することを望んでいるのに、母国に帰さなくてはならないのは忸怩たる思い。」

「仕事はたくさんあるのに、技能工が足りないため、泣く泣くお断りしていた。

そんな思いをもうしなくて済むよう、技能実習2号修了者、その他試験合格者の就労を可能にする特定技能1号が施行されてから、はや1年が経ちました。

が、しかし素形材産業分野においてもその進度は遅いと言わざるをえません。

本記事では、素形材産業分野における特定技能運用の基礎知識から、同分野の企業の人材獲得戦略に到るまで、丁寧に解説いたします。

▶︎特定技能入門編記事はこちら!!

 特定技能1号が成立した背景とは?

業界関係者のみなさまにはくどいかもしれませんが、それは、ひとえに製造業『素形材産業分野』が人手不足であることが原因です。 製造業『素形材産業分野』では、有効求人倍率が他産業と比較してかなりの高水準で推移しており、2023年には6.2万人の需給ギャップが予想されています。

製造業『素形材産業分野』分野の有効求人倍率は?

鋳造、鍛造、金属プレス等、素形材産業分野の関連職種の有効求人倍率は2017年時のデータで2.83倍、人手不足数は3万人とされています。

当然、製造業の先見の明ある経営者の方々は、労働生産性向上のための設備投資、IT投資を怠らず努力を重ねて来られ、2012年〜2016年の推定値で年平均2%以上の伸び、さらに女性・高齢者の活躍も推進され、その比率は2012年から2017年までの5年間で25%から27%まで増えています。

しかし、それでも上述の通りの深刻な人手不足状況にあったのです。

人手不足の要因は?

私がこれまでにお聞きした原因は下記の4つです。おそらくあなたも下記のいづれかを実感しているのではないでしょうか?

①少子高齢化により労働年齢人口の不足

②オリンピック需要に加え再開発需要の増加

③選択肢の多様化により相対的に魅力が減少

④熟練工の引退

特に、④のベテランの技能工が引退する前に、技術の継承を進めたいという方の想いを感じることが非常に多いです。

 特定技能1号外国人は製造業『素形材産業分野』業のどんな業務に従事できるの?

以上のように、製造業『素形材産業分野』ではひどい需給ギャップが生じていますが、特定技能1号外国人はその救世主になるのでしょうか? 以下特定技能1号で具体的に認められる業務とそうでない業務について見ていきましょう。

認められる業務

経済産業省発表資料によると、特定技能1号外国人は技能試験に合格、または2号技能実習を修了することで確認された技能を要する下記の作業に従事することが認められています。

①鋳造、②鍛造、③ダイカスト、④機械加工、⑤金属プレス加工、 ⑥工場板金、⑦めっき、⑧アルミニウム陽極酸化処理、⑨仕上げ、 ⑩機械検査、⑪機械保全、⑫塗装、⑬溶接

出典:製造業における特定技能外国人材の受入れについて

また、同じく経済産業省発表資料には下記の通り示されています。

当該業務に従事する日本人が通常従事する関連業務(鋳造の例:加工品の切削・ ばり取り・検査業務、型の保守管理等)を付随的に行うことは差し支えない。

同じ業務に従事する日本人と同様に作業可能ということですね。

 外国人が製造業『素形材産業分野』の特定技能1号を取得するための要件とは?

大きく日本語水準と技能水準の2つを満たす必要があります。以下具体的に説明します。

日本語レベルN4以上の試験に合格

日本語の試験に合格すると日本語水準を満たしたことになります。具体的には、日本語能力試験JLPTのN4以上、もしくは国際交流基金日本語基礎テストに合格する必要があります。 

製造業『素形材産業分野』業技能測定試験に合格

2つ目が製造業『素形材産業分野』の技能測定試験に合格することです。試験の形式は学科と実技です。残念ながら、進捗は遅く、現状インドネシアにおいて23名が溶接の試験を受けるに留まっています。しかも、合格者についてはコロナウイルスの影響で日本に入国できない状況になってしまいました。

今後の国内外での試験実施日は未定とされています。(令和2年4月6日現在)

試験実施に関する詳細は下記をご参照ください。

製造分野特定技能1号評価試験実施要領

製造業『素形材産業分野』の2号技能実習を修了された方は無試験で特定技能1号に移行可能。

製造業『素形材産業分野』の2号技能実習を修了された方の場合には、無試験で特定技能1号へ移行することが可能です。

現状、素経済産業分野で特定技能1号の認可を受けた方の全員が技能実習からの移行となっています。

特定技能1号『素形材産業分野』へ移行可能な技能実習の作業は下記になっています。

職種名

作業名

鋳造

鋳鉄鋳物鋳造

 

非鉄金属鋳物鋳造

 

鍛造

ハンマ型鍛造

プレス型鍛造

ダイカスト

 

ホットチャンバダイカスト

 

 

コールドチャンバダイカスト

 

機械加工

普通旋盤

フライス盤

数値制御旋盤

 

マシニングセンタ

 

金属プレス加工

金属プレス

工場板金

機械板金

めっき

電気めっき

溶融亜鉛めっき

アルミニウム陽極酸化処理

陽極酸化処理

仕上げ

治工具仕上げ

金型仕上げ

機械組立仕上げ

機械検査

機械検査

機械保全

機械系保全

塗装

建築塗装

金属塗装

鋼橋塗装

噴霧塗装

溶接

手溶接

半自動溶接

 製造業『素形材産業分野』の特定技能1号外国人を雇うための条件は?

主として下記の3条件を満たす必要があります。

①特定技能1号外国人が行う業務に関して、会社として日本標準産業分類に該当している。

具体的には事業者が下記の分類に属している必要があります。

○ 素形材産業分野の1号特定技能外国人が活動を行う事業所が,日本標準産 業分類に掲げる産業のうち次のいずれかに掲げるものを行っていることが求められます。

① 細分類2194-鋳型製造業(中子を含む)

② 小分類225-鉄素形材製造業 運用要領別冊 5

③ 小分類235-非鉄金属素形材製造業

④ 細分類2424-作業工具製造業

⑤ 細分類2431-配管工事用附属品製造業(バルブ,コックを除く)

⑥ 小分類245-金属素形材製品製造業

⑦ 細分類2465-金属熱処理業

⑧ 細分類2534-工業窯炉製造業

⑨ 細分類2592-弁・同附属品製造業

⑩ 細分類2651-鋳造装置製造業

⑪ 細分類2691-金属用金型・同部分品・附属品製造業

⑫ 細分類2692-非金属用金型・同部分品・附属品製造業

⑬ 細分類2929-その他の産業用電気機械器具製造業(車両用,船舶 用を含む)

⑭ 細分類3295-工業用模型製造業

○ 前記の日本産業分類に掲げる産業を行っているとは,1号特定技能外国人が業務に従事する事業場において,直近1年間で前記の①~⑭に掲げるもの について製造品出荷額等が発生していることを指します。 製造品出荷額等とは,直近1年間における製造品出荷額,加工賃収入額, くず廃物の出荷額及びその他収入額の合計であり,消費税及び酒税,たばこ 税,揮発油税及び地方揮発税を含んだ額のことを指します。

出典:特定の分野に係る特定技能外国人受入れに関する運用要領ー素形材産業分野の基準についてー

 

② 経済産業省が設置する「製造業特定技能外国人材受入れ協議・連絡会」 の構成員になり、協議会が行う資料要求、現地調査等に対し必要な協力を行う。

特定技能1号外国人を雇用したのち、4ヶ月以内の入会が必要です。

よくある質問:協議会の構成員になる方法は?

入会方法は、経済産業省の申請システム↓を利用し、Web上で行います。

製造業特定技能外国人材受け入れ協議・連絡会(入会申請システム)

③特定技能1号外国人への支援を適切に実施すること

 特定技能1号外国人を雇用するためには、定められている支援を適切に実施できる状況であると証明する必要があります。

ただし、支援を登録支援機関に全部委託した場合、適切な実施体制があると認められたことになります。

 製造業『素形材産業分野』の特定技能1号外国人が日本で働ける期間は?

結論からいうと、特定技能1号だけでは、現状のところ5年間です。 ただし、技能実習1号、2号、3号と併せれば最長10年間就労が可能となります。

素形材産業については更新が無制限にでき、家族を呼べる特定技能2号の資格はありません。が、今後許可される可能性は大いにあります。

せっかく技術も身についてきて日本語も話せるようになり、日本で今後も働きたいという方が在留できないのはあまりにも馬鹿げていると思います。

私たちもできる限りの働きかけを続けていこうと思います。

 製造業『素形材産業分野』の特定技能1号外国人を派遣で雇うことは可能?

結論からいうとできません。 特定技能1号に関しては原則直接雇用と定められています。

例外的に農業と漁業だけは各農家の繁忙期に対応するため、派遣形態が可能になっています。

特定技能1号外国人を雇用する場合の費用相場は?

特定技能1号外国人を雇用するルートによって、費用相場は異なりますが、給与に関しては同職種に従事する日本人と同等以上とされています。 更に、登録支援機関への支援委託料や在留資格申請費用などで一人あたり年間50万程かかります。 採用ルートによっても費用は異なりますので、詳しくは弊社までお問い合わせくださいませ。

製造業『素産業分野』業企業の特定技能1号の活用法とは?

 結論からいうと、2号技能実習からの切り替えがメインの活用法になるのではないかと思います。 理由は3つあります。

①海外試験の運用が未整備(さらにコロナウイルスで遅れが発生)

製造業『素形材産業分野』ではまだ一度インドネシアで試験が実施されたのみに留まっています。しかも受験者は23名に止まり、現状日本にいる同分野の特定技能外国人は全員が技能実習生2号からの移行された方です。

②特定技能1号と技能実習では技能実習の方が候補者のハードルが低い

試験組が少なくなると予想される決定的な理由は、海外から来日する場合、技能実習の方が、学習コストが低いことです。日本語試験N4レベルに合格すること、実技試験に合格することの二つの条件が必要ということになっていましたが、これらには最低でも半年程度の学習期間が必要になります。試験に合格しなければ努力が無駄になってしまうリスクのある特定技能よりも技能実習を選択することは明らかでしょう。

③留学生は『技術・人文知識・国際業務』の在留資格が欲しい。

それは海外から来る場合の話であって、日本の留学生を雇用する場合は違うでしょ?」

と思われるかもしれませんが、留学生からの特定技能の人気は非常に低いです。私がお話しさせてもらった方のなかで一番ネックになっていたのは、『5年経ったら帰らなくてはならない。』ことと、『家族が日本に住めない。』ということです。肉体労働に近い業務をメインで行う場合、『技術・人文知識・国際業務』の在留資格を取得することはできません。企業側のニーズと候補者のニーズですれ違いがおきてしまう可能性があります。

ある程度の肉体労働も可能な「特定活動46号」という選択肢もありますが、残念ながら日本語力N1が必要という高い壁に阻まれ、特に理系の方は取得できない場合が多いという状況にあります。

 特定技能1号の求人はどこに出せば良い?

基本的に登録支援機関や現地送り出し機関へ依頼する形になるかと思いますが、SNSや媒体を利用して直接候補者と繋がるという手もあります。 例えば、特定技能外国人とFacebookで直接繋がってダイレクトメッセージを送付したり、外国人と直接繋がれる基本料無料の求人媒体を利用したりする方法があります。

 まとめ

本記事では製造業『素形材産業分野』における特定技能1号の活用法についてご紹介しました。 コロナウイルスの影響により、当面、雇用は難しいかもしれませんが、アフターコロナを万全の体制で迎えることに、少しでもお役に立てれば幸いです。

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