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更新日:2021/04/10

目次

sapkota hikari
サプコタ(阿久津)光 

オクソンインターナショナル株式会社 日本代表
岡山県出身

母親は日米開戦の年に中国・満州で生まれ、父親は日本人によるテロが世界中を震撼させていた1970年代に海外留学。
海外の人たちの助けによって命をつないだ経験を持つ両親のもとに生まれ育つ。

母親が自宅で開いていた寺子屋を手伝うなど高校時代から教育に興味を持ち始め、大学卒業後、不登校・学校不適応・発達障害などの高校生が通う学校に勤務。

その後、日本国内の日本語学校に転職し、留学生受入れやベトナム、ミャンマーでの日本語学校設立業務に従事。
その中で、現地教育の重要性を痛感し、1年で日本語学校を退職。
ネパールに渡り、オクソン日本語学校に参画。
現地の送出機関があまりにも日本についての理解がない現状を目の当たりにし、優良な送出機関を作り上げることを固く決意。

現在は、ネパール政府認定送出機関オクソンインターナショナル株式会社の日本代表として、教育機材や情報機材の投入、現地スタッフの意識改革、ネパール人日本語教師の研修、事前教育プログラムの作成など、ネパール人実習生の教育と送り出しのため日々奔走中。
2020年10月時点で、24名の介護技能実習生と介護特定技能の送り出しが決定している。

記事top画 (1) 17.04.39(写真左からオクソンインターナショナル株式会社 日本代表 阿久津光氏、COEサプコタ イショー氏)

「どの国から技能実習生や特定技能外国人を受け入れるのが良いのか?」

外国人材を受け入れている企業や監理団体の方であれば、送出し国の選定で迷われた経験がある向きも多いだろう。特に近年、ベトナムからの技能実習生の数が急増し、頭打ちが懸念される中、各プレイヤーがネクストベトナム探しに必死になっている感がある。

監理団体や送出機関の話を聞いていると、ミャンマー、インドネシアあたりがベトナムの次に来る送出し国として有力という印象を受けるが、「ネパールこそ次の技能実習生・特定技能外国人材の送出し国として最適」と語るのが、ネパール政府認定送出機関であるオクソンインターナショナル 株式会社(以下「オクソンインターナショナル 」)日本代表のサプコタ(阿久津)光氏(以下「阿久津氏」)だ。

なぜネパールなのか?技能実習生の送出し国を選択する際に何を重視すべきなのか?阿久津氏にお話を伺った。

技能実習とネパールの基本情報

まず、技能実習生の日本在留状況をおさらいしておこう。法務省在留外国人統計によると2019年12月末時点で日本に在留している技能実習生数(1号-3号)は、下記表の通りになっており、ネパールは403名と少数派だ。また、2019年に新規入国してきたネパール人1号技能実習生も190名と、決して多くはない。近年人数が増えているミャンマーなどと比べると、ネクストベトナムとして頭角をあらわしてきているとは言い難い状況だ。

                                         

                             (「在留外国人統計」「出入国管理統計」法務省より加工して作成)

しかし、「まだ技能実習生があまりいないからこそ、これから伸び代がある」と阿久津氏は語る。

では、そもそも、技能実習生の送出し国はどのような基準で選ばれているのだろうか。

もちろん、自社が海外に進出していれば、その国から技能実習生を受け入れるのがベストだが、海外に拠点がある企業ばかりではない。特段、海外とのコネクションがない企業の場合、技能実習生の送出し国を選定する際には以下4点がポイントとなってくる。

人口の多さ(母数が十分に確保できること)

現地の給与水準(日本との賃金格差があること)

日本語力(日本語教育体制が整っていること)

文化的・宗教的背景(日本社会に馴染みやすいこと)

まず①人口について、ネパールは約3,200万人なので、インドネシアやフィリピンは言うに及ばず、人口5,000万人強のミャンマーと比べても少ない。ただし、ネパールより人口の少ないカンボジアやスリランカ と比べても今まで送り出した技能実習生が少ないので、これから十分な人数を送り出す余地はあると言えるだろう。

次に②現地の給与水準だが、ネパールにおけるブルーカラー労働者の平均月収は30,000円程度とのことなので、日本との賃金格差を考えると、確かに出稼ぎにくる動機付けには十分だ。また、インフラの未整備といった理由からベトナムなどに比べて日系企業の進出が進んでおらず、ネパール国内での就労機会が少ないことも労働者の送り出しを促進する要因となる。なお、国内での就労機会が乏しいこともあってか、他の出稼ぎ国と比べて待遇も治安も良い日本に長く住みたいと考えている方が多いというのも特徴のようだ。

③日本語力についてはどうだろうか?阿久津氏がネパールを推す最大の理由は日本語学習機会の多さにある。冒頭に記したようにネパール人技能実習生は少ないが、「留学」に目を転じると、2019年12月末時点でのネパール人留学生は29,417名となっており、中国、ベトナムに次いで多い。

 

(「在留外国人統計」法務省より加工して作成)

既にネパールにおいて、日本は留学先として人気な国の一つになっており、留学ビジネスとして日本語教育も盛んに行われています。また、帰国してきた元留学生が日本語を教える側になるので、教育体制も整えやすくなるという好循環が成立しているのです。」また、小学校から英語による授業もあるため、英語での会話が可能なことも特徴だという。英語でコミュニケーションが取れるというのは受入れ企業にとっても安心材料になるだろう。

最後に、④文化的・宗教的背景についてだ。文化的な多様さを組織の強みとするために、あえて異なる文化的背景を持った人材を受け入れることもあるだろうが、技能実習生に関していうと、日本社会や企業文化にスムーズに適合できるかという観点で選考されることが多い。そして、この文化的な近さも阿久津氏がネパールを推している理由の一つだ。ネパールの主な宗教はヒンズー教と仏教だが、日本に来る方で厳しい戒律を持っているケースはあまりなく、比較的日本の文化にも馴染みやすいとのことだ。「インドネシアはイスラム教ということで敬遠されがちですし、フィリピンは宗教面の問題はないが、制度的に送り出しの手続きが煩雑なのでマジョリティーにはならないと思います。現在、ベトナムからミャンマーに切り替えている企業や監理団体が多いですが、これからはネパールが選択肢に入ってくるようになるでしょう。」

ネパールの送出機関

では、ネパールが技能実習生送出し国として有力な候補となりうるとして、ネパールで信頼に足る送出機関はあるのだろうか?ネパールと日本は、まだ技能実習に関する二国間取り決めを締結していないが(特定技能に関する二国間取決めは締結済み)、JITCO(公益財団法人 国際人材協力機構)とネパール政府窓口の討議議事録に基づいた送出機関は206社もある。

阿久津氏に聞くと「オクソンインターナショナルのライバルとなるような質の高い送出機関はあまりない」とのことだ。ネパール人労働者の出稼ぎ国累積トップ3は、マレーシア(約161万人)、カタール(約140万人)、サウジアラビア(約103万人)といった語学教育や職業訓練も不要で簡単に就労ビザが取れる国で占められている。

そのため、ネパールの送出機関では、日本語教育や日本のマナー教育の必要性すら認知されていない。また、日本に正式な駐在員を配置しているところはほぼ皆無で、日本国内にいるネパール人で「送出機関」や「その関係者」を名乗っている場合、ブローカーである可能性が高い。こういったブローカーへの高額な支払は、実習生が送出機関に支払う手数料に上乗せされ、その結果、実習生は多額の借金を負って来日することになる。そういったトラブルを防ぐためにも日本国内にいるブローカーを挟むことなく、正規の送出機関と直接やり取りすべきだと阿久津氏は訴えている。

オクソンインターナショナルの教育方法

では、オクソンインターナショナルを信頼に足る送出機関たらしめているのは何なのか?

それは一言で言うと、「日本語教育の質」だ。

オクソンインターナショナルの経営母体は日本語学校で、10年以上前から日本語教育を行っています。その経験を踏まえて十分に準備をしてから技能実習生の送出機関として活動を始めているのが強みです。

さらに、オクソンインターナショナルでは、N3以上のクラスは必ず有資格者の日本人教師が担当するなどし、単純に会話ができるだけではなく、業務日誌への記入を可能にしたり、将来介護福祉士の資格を取得できるよう、読み書きも含めた総合的な語学力をつけられる室の高い授業を提供するようにしている。「少し日本語が話せる程度ではオクソンインターナショナルの日本語教師は務まりません。下手したら生徒の方が日本語ができますし、言葉だけでなく日本の生活習慣や文化まで教える必要がありますから。」と阿久津氏の教育への取り組みは徹底している。

(オクソンインターナショナルで日本語授業を受けいている生徒の方)

実際に、毎日の宿題である日本語での作文を見せてもらったが、平仮名だけでなく漢字を使って文章を組み立てており(助詞も適切に使われていた)、生徒の日本語力の高さが感じられた。さらに、介護施設での技能実習が決まっている人材の動画からも、 単語の羅列ではなく文章をしっかりと組み立てて話している様子がうかがわれた。

日本での生活、仕事にスムーズに適応していくために日本語力は欠かせない。特に、介護職での技能実習は日本語能力N4レベルが入国要件なので、より高い日本語力が求められる。もちろん日本語力が高い人材になればなるほど採用は困難だが、オクソンインターナショナルであれば、そういった人材を確保することが可能だ。

技能実習生送出し国の選択肢を広げたいと考えている担当者の方は、ぜひ一度、ネパール人技能実習生を検討されてはいかがだろうか。

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