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更新日:2021/04/06

目次

アイザ様top(前列左端が飯田社長、その隣が技能実習生と特定技能外国人)

東京都板橋区でビルメンテナンス業を営む株式会社アイザ。2016年に外国人技能実習制度の2号対象職種にビルクリーニングが追加されたのを受け、いち早く技能実習生の雇用に踏み切った。今回は、同社代表取締役の飯田久氏に技能実習生を受け入れて良かったこと、そして苦労したことを中心にお話を伺った。

人口減少で今後更なる人材不足に直面するであろう日本企業が、外国人材と共に働いていく上で心掛けるべきことは何なのだろうか?先駆者である飯田社長のお話からいくつかのポイントが見えてきた。

学習意欲が強い実習生は入社してからの成長速度が違う

ーーまず、御社の事業内容や組織体制について簡単に教えてください。

飯田社長:当社は、ビルメンテナンス会社として、ビルの清掃全般と空調関係の保守工事なんかをやっています。実習生には主にビルの清掃に従事してもらっています。現在は、昨年夏に入社したばかりのインドネシア人技能実習生2名と、ベトナム人特定技能外国人3名の合計5名を雇用しています。日本人社員も合わせて25名くらいの体制ですね。

ーー既に特定技能外国人の方もいらっしゃるんですね。

飯田社長:はい。3名とも当社で技能実習2号を満了した方で、そのまま継続して働いてくれています。

ーー2016年にビルクリーニングが技能実習2号対象職種になってすぐ受け入れを決められてますよね?

飯田社長:はい。丁度そのタイミングで監理団体の方とお話しする機会があって、すぐ決めました。もちろん、研修を通じて東南アジア諸国の若者に技能移転するという趣旨に則った上ですが、会社にとっても若い人たちが組織に入ってきてくれるのはプラスだと思いましたね。

ーー業界的に若手が少ないのでしょうか?

飯田社長:そうですね。当社でも平均年齢だと40歳を超えてますからね。やはり日本全体が少子高齢化で人口減少しているから当然ですけども。募集を出しても、若い人は全然応募してこないです。人手が足りなくなり、結果として良い仕事が請けられなくなってしまって、という悪循環に陥っている会社は多いのではないでしょうか。

ーー技能実習制度は、制度の趣旨とは別に、受け入れ企業にとっても魅力的な側面があるのですね。最初の実習生をベトナムから受け入れたのには理由があるのですか?

飯田社長:これは、もうタイミングですね。建設業なんかでベトナムの方が増えていた時期だったので。

ーー初めてベトナムで実習生の面接をされた感想はどうでしたか?

飯田社長:初めてだったんでね、私も戸惑いましたけど。若い子たちが、必死に覚えたての日本語を話してたり、熱意のある態度で受け答えしてくれたりっていうのを見て、感動しましたね。実習生として日本に行きたいという気持ちがすごく伝わってきました。

ーーその後も引き続き面接をされていると思いますが、選考では何を重視しているのでしょうか?

飯田社長:現場作業の会社なので、どうしても、ある程度の体力は必要なんですよ。だから、体力があるかどうかというのは意識しています。あとは、明るくて真面目で優しい方が良いなとは思っていますね。

ただ、体力面は体力試験で測定できますが、人格面は面接だけでは、なかなか分からないじゃないですか。だから、体力の他は、学習意欲が強いかどうかを選考基準にするようにしています。「日本語を勉強したい」とか「日本語能力試験(N2)を取りたい」とかね、目標を持っているかどうかを質問して判断しています。実際に、そういった目的を持っている方は、入社してからの成長速度が違うんですよ。

実習生の受け入れで苦労した「日本語の壁」

仕事風景(先輩に見守られながら実習に励むインドネシア人実習生のスディトさん)

ーー最初実習生が入社してきた時の印象はどうでしたか?

飯田社長:最初はね、日本語が話せない外国の方が入ってくるって心配もありました。けれど、実際に仕事してもらうと、若いのですぐ覚えてくれて。正直、大きなトラブルはなかったんです。

ただ、言葉だけは大変でした。事前に、仕事で必要な用語、使用する道具の名前などを伝えて、勉強してきてもらったのですが、実際の作業になると、資機材を持ってくるように指示しても伝わらないなんてことが結構ありました。本当に、言葉の壁は苦労しましたね。

ーー日本語でコミュニケーション取れるまで、どれくらい時間がかかりました?

飯田社長:人によるのですが、早い方でも半年くらいは掛かりましたね。作業自体はもっと早く覚えてくれましたけど。でも、仕事の覚えも、総じて日本語ができる子の方が早いですね。

ーー実際に現場で一緒に働いている方の反応はいかがでしたか?社長が受け入れに積極的でも現場からは反発があるケースをよく目にするのですが。

飯田社長:受け入れ前は、そもそもどういう人が入ってくるかも分からないし、別に反発はなかったのですが、入社してからは言葉の壁でみんな苦労してました。「何度言っても分かってもらえない」「言葉が通じない」という声はよく聞きました。

ーー日本語の壁という課題に対して、会社で何か対策は取られたのでしょうか?

飯田社長:日本語を教える時間というのは会社でもなかなか取れなくて。みんなも毎日仕事して忙しいですしね。ただ、実習生が他の従業員とコミュケーションを積極的に取れるようには心掛けていました。同じ年代の社員と食事や遊びに行ったりする機会を作るために会社からもお金を出したりして。今はコロナ禍で難しいですけど、元々、会社全体の飲み会が好きな社員が多いので、そういう場でも実習生と関わる機会を持ってもらっていました。やはり、同僚と仕事以外でもコミュニケーションを取っていたのが日本語習得に一番効果があったように思います。

ーー飲み会文化は、実習生たちにも受け入れられたのでしょうか?

飯田社長:そうですね、普通に参加してくれてました。こういうのも結局人によって違ってくるんでしょうが。外国人だからどうこうっていうのはないですね。言葉の問題くらいです。

ーーベトナム人だけでなくインドネシアからも受け入れるとなると国籍が多様化して、よりコミュニケーションが大変になるのではと思うのですが、問題はありませんか?

飯田社長:特にないですね。ベトナム人の方が先輩として仕事を教えているんですけど、日本語でしかコミュニケーションが取れないんですよ。だから逆に日本語力を向上させるためには良いかなと思っています。どうしてもベトナム人同士だとベトナム語で会話してしまうので。

インドネシア人だからどうこうっていうのもないですね。最初日本に来たときは、インドネシア人の方が日本語が上手いという印象があったのですが、働き始めて勉強する余裕がなくなってしまい、結局あまり変わらなくなってしまいました。

ーーそうなのですね。ベトナム人実習生の質が低下しているから他の国の方が良いなんていう話を聞いたりもしますが。

飯田社長:人数が増えましたから、中には困った人材もいるのかもしれないけど、当社のベトナム人実習生で日本語能力試験受験のために勉強している子は一番日本語もできますし。国ではなくて個人次第だと思います。

外国人材は本当に大事な存在

mtg風景(日本語でのミーティングにも参加している)

ーーコミュニケーションの他に、受け入れ体制で意識していたことはありますか?

飯田社長:言葉以外だと、住居のサポートくらいですかね。もちろん会社で用意をするのですが、日本の若い子と一緒で、やはり一人の部屋が欲しいんですよね。そういう環境を整えてあげることは大事だと思います。

ーー法律では実習生であればパーソナルスペース4.5平米以上、特定技能外国人であれば原則パーソナルスペース7.5平米以上と定められているので、制度上は、その広ささえ確保できれば一部屋に2名でも良いわけですよね。

飯田社長:とはいっても、1ルームに2名で住むっていうのは嫌がりますね。最初からは難しかったとしても、タイミングを見て、2DKにするとか、1ルーム1名にするとかにしてあげた方が良いと思いますよ

ーーベトナム人実習生が3名、そのまま特定技能外国人に切り替えられましたね。実習満了して特定技能で他の会社へ転職するケースもあることを考えると、会社へのエンゲージメントは高いと言えると思いますが、切り替えの際に問題はありませんでしたか?

飯田社長:まず、会社として、特定技能で長く働いてくれたら嬉しいと思っています。作業に関しても日本人と同じくらいできますし、若いから覚えも早いですし。少しでも長く働いて現場の段取りが管理できるレベルまでになってくれたら良いですね。まあ、もうそのレベルになっている人材もいるのですが。本当に日本語以外では問題がないんです。

特定技能への切り替えの際、問題ではないですが、お給料などの交渉はありました。ただ、今はコロナ禍で業績もなかなか上がらないので昇給にも限度があって、その辺りを説明して、理解して残ってもらった感じです。

ただ、だからこそ住居や福利厚生など手厚くできる部分は実習生の意図を汲んで対応するように心掛けたつもりです。もう会社の戦力になっているので、特定技能で残ってくれるに越したことはないですから。受け入れ側もそれなりに誠意を示さないといけません。

ーー素晴らしいですね。一方で、巷では暴力や賃金未払いなど問題行為を起こす外国人材雇用企業が話題になっています。企業が外国人材を受け入れにあたってどういう姿勢を求められるのでしょうか?

飯田社長:そういう話は私もよく聞いていて、例えば、「ベトナムでは建設職種は敬遠されている」とかね。当然、これだけ日本で働いている方が多くなれば、噂ってどんどん広まりますから、これから実習生になろうとしている人の耳にも入るじゃないですか。なのに、酷い扱いをしてたら選ばれなくなるのは当然ですよ。どの業界もそうですけど、日本で働いてくれている外国人材は大事にしないといけない。

日本って本当に人手が不足しているし、若手が育っていないんです。我々の業界では、コロナ禍でも、良い働き手ってなかなか確保できない。働きたいっていう話は結構来るんですけど、長続きしない。出入りが激しいんです。そういった状況を考えると、日本で働きたいと思ってくれる実習生や特定技能外国人は本当に大事な存在。だからこそ、彼らが気持ちよく働いてもらえるような体制を整えないといけないと思っています。

Global HR Magazine 運営会社からのお知らせ

飯田社長のお話にも出てきた通り、「日本語によるコミュニケーション」は外国人材雇用企業にとって最重要課題とも言えます。コミュニケーションが取れないことによる現場の負担を減らすべく、リフト株式会社では、150社にもおよぶ企業にヒアリングした上で、日本語教育サービスを展開しております。

ご興味のある方は、下記サービスサイトをご覧ください。

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