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更新日:2021/08/03

目次

生活オリエンテーションtop

1号特定技能外国人を受け入れるために、雇用企業(所属機関)は、当該外国人に対して法律で定められた支援を実施しなくてはなりません。

今回は、特定技能外国人への支援項目のうち、「8時間以上も何をしたら良いの?」という問い合わせをよく頂く生活オリエンテーションについて、法務省編集の「1号特定技能外国人支援に関する運用要領」と弊社オリジナル動画を使って解説いたします。

生活オリエンテーションとは?

生活オリエンテーションとは、1号特定技能外国人が円滑に日本で働き、生活を送る上で必要な下記情報を提供するものです。

1. 生活一般に関わる事項

2. 国または地方自治体に対する手続き方法

3. 相談・苦情を申し出る機関の連絡先

4. 医療体制・機関に関する事項

5. 防災・防犯・急病時の対応方法

6. 法的保護に関する事項

実施方法

生活オリエンテーションは、特定技能外国人が十分に理解できる言語で行うことが求められます。

テレビ電話や動画視聴による実施でも問題ありませんが、質問等に応じられるようコミュニケーションが取れる体制は整えておかなければいけません。

実施後、生活オリエンテーションの確認書(参考様式第5-8号)に当該人材のサインを貰い、記録しておく必要があります。

注意点

提供する情報を十分に理解してもらうために8時間以上はガイダンスを行うことが求められますが、同一企業で技能実習生から引き続き雇用するような場合は、生活環境に変化がないので、時間の短縮は可能です。しかし、その場合であっても法的保護に関する事項や緊急時の連絡方法等を十分に理解をしてもらう必要があるので、実施時間が4時間未満だと、適正に行われたと認められない可能性があります。

生活オリエンテーションに係る義務的支援

1. 生活一般に関わる事項

①金融機関の利用方法

主に、ATMを使った引き出しや振り込みの方法について説明をします。口座開設/閉鎖の方法についても確認をしておくと良いでしょう。

 

②医療機関の利用方法

病院の受診方法、職場や寮の近くの病院について情報を共有します。健康保険証の意味や治療制限がある場合の告知方法についてもあわせて伝えます。

 

③交通ルール

「日本においては歩行者が右側通行、車両が左側通行である」等の交通ルールについて説明をします。特定技能ともなると自動車運転免許を取得したいという要望も出てくるかと思いますので、免許取得や保険の加入についても説明をしておくのが良いでしょう。

 

④交通機関の利用方法

電車やバスの利用方法です。特に通勤で公共交通機関を使う場合は、実例に沿って説明をしておきましょう。

 

⑤生活ルール・マナー

居住地のゴミの分別方法や捨て方について共有します。 この他、喫煙ルールや住居でのマナーなども確認しておくことが望ましいです。また、支援要領には「空き地や畑に無断で入ることは避ける」旨も伝えるよう明記されています。当たり前のことですが、近年、農作物の盗難といったトラブルも取り沙汰されることが多くなっていますので、指導しておきましょう。

 

⑥生活必需品等の購入方法

会社や寮の近くで、食品や家財、薬品など普段必要なものを購入できる場所を共有します。

 

⑦災害情報の入手方法

災害が生じた際の情報を入手できるサイトやアプリを伝えます。人材の母国語で情報を入手できるサイトを共有するようにしましょう。

 

⑧日本で違法となる行為の例

日本で禁止されている行為について説明をします。悪気なく犯罪に関与してしまっているケースも発生していますので、念には念を入れて伝えることが重要です。

 

なお、上記動画は、お役立ち動画ページからまとめてご確認いただくことができます。

当然、この動画だけでは支援には不十分ですので、「ちゃんとした生活オリエンテーションを委託したいんだけど」という企業様は、弊社サービスサイトをご覧の上、お問い合わせいただければと存じます。

サービス詳細はこちら

さて、以下の項目については、上述の「生活一般に関わる事項」や事前ガイダンスで伝えるべき事項と重複している部分もありますので、簡単に概要だけ見ておきましょう。

2. 国または地方自治体に対する手続き方法

所属機関(雇用企業)との契約手続き、転入・転出手続き、社会保障・税・マイナンバー関係の手続き、自転車防犯登録の手続き等について情報を伝えるとともに、必要に応じて手続きに同行することが求められます。

3. 相談・苦情を申し出る機関の連絡先

支援担当者の連絡先の他、相談・苦情の申し出先として地方出入国管理局や労働基準監督署、警察署の連絡先を共有します。

4. 医療体制・機関に関する事項

通訳サービスが提供されている病院の場所や連絡先を伝えるようにということですが、1-②「医療機関の利用方法」でまとめて説明してしまって良いでしょう。

5. 防災・防犯・急病時の対応方法

災害や事件から身を守るための方法や、警察・消防・救急の呼び方を説明します。災害情報の入手方法は、1-⑦「災害情報の入手方法」とまとめて説明した方が分かりやすいでしょう。

6. 法的保護に関する事項

入管法・労働関係法令に関して十分な知識を共有し、特定技能外国人が、自らの待遇が法的に問題ないかを判断できるようにしましょう。

Global HR Magazine 運営会社からのお知らせ

以上、生活オリエンテーションなど支援業務は、丁寧に実施しようとすればするほど手間がかかります。しかし、この手間を面倒くさがって省いてしまうと、将来的にトラブルに直面する可能性が高くなります。

特定技能外国人を手軽な補充人員としてではなく、中長期的に組織を活性化させていくための貴重な人材として捉え、定着のための支援を徹底していく姿勢が受け入れ企業にも求められています。

とはいえ、自社でこれらを全て管理するのは難しいという企業様は、ぜひ弊社までお問い合わせください。実績ある登録支援機関として、動画やアプリ等を活用して様々な工夫を凝らした支援を提供いたします!

 

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