外国人材採用サービス15選を徹底比較！人材紹介や求人広告の選び方は？

「外国人材採用サービスっていろいろありすぎてよく分からない」

「自社に合ったサービスってどうやって選べばいいの？」

そんな疑問をお持ちの方のために、本記事では、外国人材の採用サービスの選び方と、筆者が選んだ人気のサービス15選を比較・解説していきます。

外国人材採用サービスの選び方

まずは、数あるサービスの中からどうやって自社に合ったものを見つけていくか、選ぶポイントを解説いたします。

採用基準を満たす人材を扱っているか

まずは、その採用サービスが、自社の採用基準を満たす外国人材を扱っているかどうか確認しましょう。

求める職種や在留資格、日本語能力、そして費用が、サービスを比較する重要なポイントです。

業界や職種に対して十分な理解があり、実績を出しているサービスを選ぶと良いでしょう。また、求職者に対して十分に理解できる言語でのフォローを行えているかどうかも判断基準となります。

例①　海外進出を始めた日系企業で、中国向けの営業職として即戦力となる人材を採用したい場合

まずは、そのサービスが中国語を話せる人材に対応できるかどうか確認しましょう。

また、即戦力となるには、営業職の経験や、日本人社員と十分コミュニケーションがとれる日本語能力が必要になります。営業職の経験があり、日本語能力試験N2以上や日本在住の外国人材を紹介するサービスが良いでしょう。

ちなみに日本語能力試験N2以上とは、ビジネスレベルの日本語に対応できるレベルを指します。

例②　建設現場で戦力となる外国人材を採用したい場合

建設現場で働く外国人材は、主に単純作業に従事することになると思います。

単純作業に従事できる在留資格は、「技能実習」や「特定技能」、「身分に基づく在留資格」、もしくは留学生のアルバイトです。「技術・人文知識・国際業務」や高度人材のみを扱うサービスでは、求める人材を採用できないので注意してください。

総合型か特化型か

採用サービスは、大きく総合型と特化型に分かれます。

総合型とは、幅広い業種や国籍、在留資格の人材を扱うサービスです。登録者数が多く、複数の職種で外国人を採用したい場合や、多くの外国人をいっぺんに採用したい場合に向いています。

一方特化型とは、特定の業界や職種などに絞って求人を行うサービスです。総合型と比べると全体の登録者数は少ないですが、その特定分野に限って言えば登録者数が多いこともあります。また、特定分野に強い採用サービスということで、よりその分野に特化した高いスキルを持つ求職者が集まる傾向にあります。

どの形態のサービスを利用するか

どんな形態の採用サービスを使うかも需要なポイントです。以下では、人材紹介サービス、求人広告サービス、ダイレクトリクルーティングの特徴を解説していきます。

人材紹介の特徴

・エージェントが事前にスクリーニングをしてくれるので、人材とのマッチング度が高い

・面接のセッティングや在留資格申請までサポートしてくれるので、採用担当者の工数を削減できる

・成功報酬型で、採用しなければ費用がかからない。一方採用した場合は、費用が比較的高くなる

・自社の求める人材や自社に就職する魅力について、担当者にくわしく伝えておく必要がある

求人広告の特徴

・登録者が多いので母集団が大きくなる。マッチング度は比較的低く、応募者の中から自力で優秀な人材を探し出さなければならない

・短期間で採用できれば採用単価が安くなる。しかし人材が集まらず掲載期間が長引くと、比例して採用単価が高くなってしまう

ダイレクトリクルーティングの特徴

・採用したい人材に直接アプローチするため、マッチング度は高い

・転職潜在層にもアプローチできるので、優秀な人材を探せる母数が広がる

・スカウトメールの作成など、自社で働く魅力を上手く伝えるスキルが求められる。それに伴って、1人採用するのにかかる工数が多い

人材紹介サービス14選を徹底比較

ここからは、人気の人材紹介サービス15選を比較していきます。

①紹介総合型②紹介特化型

の2つに分けてまとめています。

①総合型

ウィルオブ・ファクトリー

URL：https://willof-factory.co.jp/

ウィルオブ・ファクトリーは、食品製造や建設、自動車整備などの業種を中心に、2万人の外国人登録者数を持つ人材紹介サービスです。

登録している人材は主にベトナム人、フィリピン人、ネパール人で、全体の7割以上を占めています。

国内に39の拠点があり、幅広いエリアで紹介が可能です。トラブルが起きても迅速に対応することができます。

また、ウィルオブ・ファクトリーは、登録支援機関の認定を受けていて、特定技能外国人の紹介や支援業務も行っています。技能実習生についても、連携している監理団体を通して受け入れが可能です。

95名の外国人スタッフがおり、採用後は母国語サポートを受けることができます。

費用は成功報酬型で、早期退職時には返金補償があります。

GOWELL

URL：https://gowell-hr.com/

GOWELLは、7,000社以上の導入実績を持つ外国人材サービスです。

正社員とアルバイトの人材紹介サービスを行っており、日本国内在住の外国人材約5,800名が登録しています。

そのうち80％は、ビジネスレベルと言われる日本語能力N2以上を取得しています。

費用は完全成功報酬型で、正社員は理論年収の30％、アルバイトは5～10万円がかかります。

正社員の場合のみ、1カ月以内の退職で手数料の50%、3カ月以内で25%の返金補償があります。

また、在留資格申請のサポートや転居サポートを受けることができます。

マイナビ　Global Agent

URL：https://ag.global.mynavi.jp/corporate/

マイナビ Global Agentは、大手人材・広告会社のマイナビが行う、グローバル人材専門の人材紹介サービスです。

主に日本に留学している外国人留学生の紹介を行っています。

機械、電気、情報工学、土木建築など、国内での採用が難しいグローバル理系人材の採用実績が多数あるので、理系職種の人材を採用したい企業におすすめです。

また、マイナビ本サイトの会員にも求人が告知されるため、非常に多くの人材にリーチ可能です。

ｍannet

URL：https://mannet.jp/foreigner/

mannetは、人材紹介だけでなく、人材派遣や業務請負も行う人材サービス会社です。

会員数が100か国2万人以上のデータベースを保有し、在日外国人や外国人留学生、バイリンガルの日本人が登録しています。登録者の50％以上がビジネスレベルの日本語力を持ち、75％以上が大卒以上です。

また、世界各地にパートナーを持ち、国外に住む人材の招へいも可能です。

営業職やIT職、通訳・翻訳、講師など、様々な業種で外国人紹介を行っています。

費用は完全成功報酬型で、紹介料は年収推定額の30～35％です。

Grasp

URL:https://www.grasp-agent.com/

Graspは、飲食業を営む大東企業グループが始めた外国人材紹介サービスです。

ベトナム人スタッフが直接人材を募集するため、3名紹介までに平均3.2日という迅速な対応が強みです。

また、採用後は1か月間のコミュニケーションサポートを受けることができ、使用期間1か月で希望すれば求職者を変更することが可能です。

費用は成功報酬型で、正社員・契約社員は30万円～、パート・アルバイトは5万円～です。

株式会社アスカ

URL：https://global-saiyou.com/

アスカは、アジアだけでなくヨーロッパなど幅広い国の人材を扱う人材紹介サービスです。

登録者の半数は、アメリカやカナダ、フランスなどの欧米の人材で、残りの半分は日本や中国、フィリピンなどのアジアの人材です。

外国人登録者の9割以上が日本に在留しているので、高い日本語力を持ち、日本の文化に慣れた即戦力となる人材の紹介が可能です。

外国人の求職者には外国人のリクルーターが対応し、求職者の希望条件や能力に基づいて最適な企業とマッチングさせることで、ミスマッチが起こる可能性を最小限に抑えています。

月に1,000人以上の登録実績がある求人サイト「Jobs Nippon」も運営しています。

費用は完全成功報酬型で、1年以内の退職で返金補償があります。

Stay Worker

URL:https://www.stay-worker.com/employer/introduction/

Stay Workerは、技術・人文知識・国際業務や特定技能の在留資格の外国人材を扱う人材紹介サービスです。

企業紹介前に、外国人材と同じ国出身のスタッフもしくは母国語対応が可能なスタッフが事前面談を行うことで、信頼度の高い人材の紹介を可能にしています。

入社前後には就業サポートが受けられ、面接で上手くコミュニケーションがとれなかったり、入社後に教育訓練が進まなかったりしたときは、通訳をお願いすることができます。

なお、特定技能に関しては、登録支援機関としての認可を受けている為、人材の紹介からその後の支援業務までまとめて委託することが可能です。

②特化型

外国人求人ネットACE

URL：https://tsubasainc.net/gaikokujinjinzai-date.html

外国人求人ネットACEは、日本で働く高度外国人材の登録者数No.1を誇る外国人材紹介サービスです。

登録者数は、137か国6万人以上で、その97％がビジネスレベルと言われるN2以上を取得しています。登録人材のほとんどが、日本企業での勤務経験者で、日本の文化もある程度理解している人材がそろっています。

最終学歴も93％以上が大卒以上です。高度外国人材に特化した人材サービスですので、特定技能や技能実習生の紹介は行っていません。

全国4,500社との取引実績があり、サービスを利用すれば専門のコンサルタントが外国人採用戦略、採用条件のアドバイス、就労ビザサポートなどを行ってくれます。紹介した人材のミスマッチが少なく、入社後6カ月以内の離職率が0.1%未満である点も魅力です。

費用は完全成功報酬型で、基本的に理論年収の30％です。入社後3か月未満で退職者がでた場合は返金補償があります。

GLOBAL POWER

URL：https://globalpower.co.jp/

GLOBAL POWERは、134ヶ国約4万人の高度外国人データベースを保有する外国人材紹介サービスです。

日本に在住する外国人の間で有名な転職情報サービス『NINJA』を運営する会社でもあります。

登録している人材の70％以上がN2以上、80％以上が大卒以上と、即戦力となる外国人材の紹介が可能です。

これまでの取引企業数650社、紹介外国人数1,000人の実績を持ちます。

費用は想定年収の35％で、入社後3か月以内の退職で返金保証があります。

Jellyfish

https://jellyfish-g.co.jp/biz/

Jellyfishは、48か国2万人が登録する、即戦力のIT人材に特化した外国人材紹介サービスです。

これまで約300社の利用実績があります。

登録者のうち75％が日本在住で、全体の70％がN2以上の日本語力を持つため、即戦力になる外国人エンジニアを採用できます。

また、日本国内では採用が難しい、AIやブロックチェーン、IoT、ロボットなどの先端技術を持った人材が多く登録しています。

費用は完全成功報酬型で、想定年収の35％です。

求人広告サービス5選を徹底比較

ここからは、人気の求人広告サービス5選を比較していきます。

Ninja

URL:https://nextinjapan.com/

Ninjaは、日本で働く外国人134カ国・約4万人が利用する転職情報サイトです。

人材紹介サービスで取り上げたGLOBAL POWERが運用しています。人材紹介・人材派遣を依頼した企業は、無料で求人を掲載してもらうことが可能です。

毎月500名強の会員登録者があります。

NIPPON仕事.com

URL:https://nipponshigoto.com/

NIPPON仕事.comは、登録者数2万人、採用実績1,500名の求人広告サービスです。

IT系やオフィスワーク、サービス、フード、医療系、営業、工場、教育、清掃などの業種で実績があります。

求人広告にしてはめずらしく掲載料が無料で、成功報酬型です。

登録する求職者には、事前に日本語能力のチェックや日本文化への対応力、日本国内での就業経験、スキルチェックなどが行われています。

登録者のうち70％がN1～N2を取得しているため、比較的高い日本語力を持った人材の採用が見込めます。

費用は想定年収の20％で、1か月以内の退職で全額返金という保証がついています。

WeXpats Jobs

URL:https://we-xpats.com/ja/job/business/

WeXpats Jobsは、掲載料無料で、求人広告の掲載期間、掲載求人数の制限なしの求人広告サービスです。

成功報酬型なので、万が一応募が来なくても費用がかかることはありません。

11か国語に対応しており、正社員からアルバイトまで幅広い求人を掲載しています。

2020年8月からは、在留資格「特定技能」を対象とする求人の掲載にも対応しています。

Daijob.com

URL:https://www.daijob.com/services/

Daijob.comは、バイリンガル人材9万7千人が登録する、即戦力人材向けの求人広告サービスです。

日本を含め30か国以上の人材が登録していて、全体の59％が外国人の登録者です。

ビジネスレベル以上の英語力を保有する日本人が70％以上、ビジネスレベル以上の日本語力を保有する外国人が20％以上で、全体の平均年収520万円と、即戦力を中途で採用したい企業向きのサービスとなっています。

スカウトメールの返信率が18％以上と、高い数字を記録しているのも魅力です。

ダイレクトリクルーティングを徹底解説

ここからは、人気のダイレクトリクルーティングサービスを解説していきます。

ダイレクトリクルーティングは、近年注目を集めており今後伸びてくることが予想されるので、外国人雇用を始める企業様はぜひご検討ください。

Connect Job

URL:https://job.connectiu.com/ja/employer

Connect Jobは、IT業界やサービス業界を中心に、日本企業への就職を希望する外国人材が登録するダイレクトリクルーティングサービスです。

登録者の8割以上が20代なので、スキルを持ち即戦力となる若い人材にアプローチできます。

面接前に、自己PR動画で日本語力などコミュニケーションスキルを確認できるので、さらにミスマッチを減らすことが可能です。

費用は月額定額制で、短い期間に採用すればするほど1人あたりの採用単価を抑えることができます。

採用後には、ビザ申請のサポートもあります。

まとめ

ここまで、外国人材の採用サービスの選び方と、人材紹介サービス10選、求人広告サービス4選、そしてダイレクトリクルーティングサービスを比較・解説いたしました。

求める外国人材を明確にし採用基準を定めた上で、採用人数や予算に合わせた適切なサービスを選ぶようにしてください。