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更新日:2021/04/22

目次

外国人エンジニアサムネイル

2020年には36.9万人、2030年には78.9万人不足すると言われているIT人材

本記事では、外国人エンジニア採用のメリット・デメリットを押さえた上で、実際に使える具体的な採用手法を解説していきます。

日本のIT人材の不足状況

IT人材不足1(出典:2010年国政調査結果データ)
 

IT人材不足2IT人材の需給ギャップ IT需要の伸び率に関わらず、IT人材の不足は確実(経済産業省推計より作成)

経済産業省が公表したデータによれば、IT人材の需要が今後拡大する一方で、日本のIT人材数は減少が見込まれ、IT人材の需給ギャップは2030年までに最大で約79万に拡大する可能性があると試算されています。また、近年では第4次産業革命に対応した新しいビジネスの担い手として、AIやビッグデータを使いこなし、付加価値の創出や革新的な効率化により生産性向上に寄与できるIT人材の確保が課題となっています。

日本で深刻なIT人材の不足が生じている5つの理由

なぜ日本では深刻なIT人材の不足が生じているのでしょうか?そこには5つの理由があると考えられます。

理由1:市場規模の成長

IT人材不足3日本におけるIT支出規模予測(ガートナー社の公表データから作成)

「働き方改革」を契機とした業務効率化システムや、ソフトウェア、ビジネスサービスなど今後もIT市場の拡大が見込まれます。実際に国内民間企業のIT市場規模は、2017年度が前年度比2.3%増の12兆1,530億円と推計されています。2018年度が前年度比2.9%増の12兆円5,050億円、2019年度は同2.2%の12兆7,800億円、2020年度は同1.6%増の12兆9,840億円と予測されています。IT市場の成長に対して、人材の育成・供給が間に合っておりません。

理由2:技術の変化

これまでの企業にとってのIT活用は、業務の効率化やコスト削減が目的でした。そのため、システム開発を請け負うIT企業は、開発すべきシステムの姿が見えておりウォーターフォール型で開発する「課題解決型」の案件が多かったのです。しかし現在、IT技術はビジネスを創出して、新しい価値を生み出す目的で活用されています。アジャイル型を採用する「価値創造型」のIT企業が活躍する時代を迎えているのです。

理由3:培ったスキルが廃れるのが早い

エンジニアの仕事は体力勝負で、常に新しいスキルを磨き続けていかなければいけません。IT業界の成長スピードは、他の業種と比較しても、とてもスピーディーです。日夜、新たな技術が開発され、それを用いた最先端のサービスが注目を集めます。それはすなわち、現在使用している技術がすぐに衰退することを示しています。このような業界事情もあり、IT業界では「35歳定年」という説もあります。

理由4:給与に対する満足度が低い

IT人材不足4IT人材の平均年収と国内全産業の平均年収の比較(経済産業省 報告書より引用)

日本と韓国のIT人材は他産業と比較して平均年収がそれほど高くないため、求められる時間と労力の投資に対するリターンが低いと感じられてしまいます。他国と比較すると、このグラフでは米国の次に平均年収が高くなっています。他国ほどエンジニアへのリスペクトが高くないのはこのあたりが原因になっていると考えられます。

理由5:若者のIT業界に対する3Kイメージ

以前から、IT業界はネガティブなイメージが持たれています。最近までは3Kと言われていました。それは「きつい」「給料が安い」「帰れない」です。このネガティブなイメージが払拭されていないため、日本人のエンジニアが増えない大きな要因となっています。「私定時で帰ります。」に象徴されるように、現在ワークライフバランスが取れる企業が増えていることは事実です。そのため、この3Kイメージの問題は今後解消されていくと考えられます。

解決方法は海外に目を向ける事!

日本のIT業界は現在も今後もエンジニア不足であることに間違いはありません。この問題の一つの解決策が、外国人材を受け入れるという方法です!以下、注目すべき国々を挙げていきます。

東南アジア

バングラデシュやベトナムでは、ITアウトソーシングで若者の雇用を創出するためにIT教育に力が注がれています。そのようなIT教育の影響もあり、毎年200社以上のスタートアップ企業が生まれています。特にベトナムは2014年頃から日本企業の最大のオフショア開発先になるなど、日本との関係が深まってきております。↓の表ではまだまだベトナムエンジニアと日本のエンジニアの年収ギャップが理解できます。

IT人材不足5↑ベトナムのエンジニア年代別給与(経済産業省報告より引用)

インド

インドのエンジニア数は世界最大と言われています。インドは安定志向の考えを持っており、エンジニアも安定したキャリアと見なされています。子供を地方から都会の私立大学に進学させる親も増えているのです。そのため、インドでは10年で工科大学の数が1,500校から3,300校近くに倍増しています。しかし、それでもエンジニアとして就職できるのは一部の人材だけです。高い技術力を持っているけれど、就職先がないインド人のエンジニアを採用する方法も1つの方法です。↓のグラフでは突出した人材は破格の年収をもらっているものの、ボリュームゾーンは低い年収に止まっていることがわかります。

IT人材不足6↑インドのエンジニア年代別平均年収(経済産業省報告より引用)

ヨーロッパ

ヨーロッパはITサービス輸出国としての躍進が目覚ましいです。とくに、ブロックチェーンやゲーム開発などで競争力があり、製品を開発するスタートアップ企業も増えています。起業も盛んでITシティ、ITパークも誕生しています。唯一の難点は日本にメリットを感じていない方が多いという事です。特に給与水準でいうと、優秀なエンジニアが満足のいく額ではない可能性があります。しかし、給与以外の面、例えば*西洋とは異なる無駄を省いたシンプルさなどを体現した独特な文化などが高い評価を得ています。イギリスのフューチャーブランド社が発表した国・地域の評判を基準とした「フューチャーブランド・カントリー指数」のランキングでは、日本が1位を獲得しました。こういった文化面など、日本で生活するメリットなどを今後は発信していく必要があります。

※引用元:https://www.jiji.com/jc/article?k=2019062900146&g=int

外国人ITエンジニアを採用するメリット

外国人ITエンジニアを採用することの最大のメリットは、

最先端の技術に乗り遅れなくなること

です。

IT分野というのは技術流行の変化が速い分野です。Webアプリケーションでフロントエンドのライブラリの使い方を覚えても3年も経てば覚えた知識が枯れた技術になっていることはザラにあります。

逆に言えば、その技術が盛んな言語やコミュニティに精通しているエンジニアがいれば素早く流行の技術にキャッチアップすることができるということです。ITにとって情報収集のスピードは命です。

中国のIT技術に対応できる

技術の発展は英語圏だけではありません。

特に隣国中国の発展には目を見張るものがあります。ATB、アリババ、テンセント、バイドゥの上位3社を筆頭として、5G、人工知能、クラウド、ビックデータなどのコア技術を絶えず作り出しています。2019年に中国のlTトップ100社が保有する発明による特許は6万件に近いとされています。

その他下記のような中国語の情報サイトでも絶えず新サービスや新技術に関する情報がアップされています。

・中国版「Techcrunch

・中国版「engadhet

・「36Kr

・「TechOrange

情報感度の高い日本人ITエンジニアの中には中国語を学んで、情報収集に努めている方がいらっしゃいますが、ビジネスサイドからすれば、慣れない中国語で情報収集するよりも英語での情報収集に専念してもらい、中国語の技術情報は中華圏出身の中国語を母語とするエンジニアを採用した方が効率的です。

新しい技術が盛んに研究、開発、実装されている文化圏の言語を知っているかどうかは死活問題になります。既にスケールした技術を扱うなら、数年前に流行った技術の翻訳や、英語のリファレンスをゆっくりと読み込めばいいですが、他の企業よりも一足も二足も抜きん出るためには、多くの情報ソースに素早くアクセスするための、自然言語つまりは中国語を使いこなす力が必要です。

したがって、中華圏のITエンジニアを採用することができれば、より素早く情報収集することが可能ということです。

クローズドなエンジニアコミュニティから情報収集できる

エンジニアはネット上での交流が盛んで、特定の技術についてLingrSlackなどのクローズドなチャットツールを使って情報共有を行っています。そこでは、既に見知ったエンジニア同士の知見共有なども行われており、マイナーな技術なら、そのチャットルームがどんな書籍よりも濃い情報のやりとりが行われているということが少なくありません。

英語でググってドキュメントやStack Overflowを調べて終わり、という情報収集ばかりしていれば、そういったクローズドなコミュニティがあることすら意識しないかもしれません。それは恐ろしいことです。外国人ITエンジニアと一緒に働くことで、その外国人が母国で利用しているクローズドなチャットツールを使い、リアルタイムで更新される情報ソースに素早くアクセスし、社内で共有することが可能となります。結果として日本人だけの開発現場より非常に多くの情報リソースに圧倒的なスピードでリーチできるようになり、生産性が向上します。

外国人ITエンジニアを採用するデメリット

外国人ITエンジニアを採用することのデメリットは大きく分けて①言語手続き身の回りのサポート の3つが挙げられます。

コミュニケーションに時間がかかる

最初に考えられるのは、日本語能力が足りずに社内のコミュニケーションが上手く行かないことです。英語が使える職場であれば全く問題ないのですが、そんな職場はごく一部でしょう。開発言語で語るのにも、限界があるのは事実です。英語学習、日本語学習で共にインセンティブを与えるなど、言語能力向上のための施策や、Slack・Docbaseなどの情報共有ツールを活用し、できる限り文字化をして翻訳機能を用い伝えるなど、環境面を整える施策など、コミュニケーションに関する課題の解決に向け各社必死の取り組みをされています。ビジネスサイドの人間が長期的な視野を持って育成すれば、半年から一年後、言語の障壁が取り除かれてくると、チームの生産性が劇的に向上するでしょう。

手続きに時間がかかる

外国人を雇用する場合には日本人を雇用する場合と異なり、「在留資格の管理」が必要になります。しかし、基本的にそれ以外の手続きは日本人社員と同じ扱いとなります。一度実際に採用すれば、

「ちょっと工数が増えるけど、そんなに難しくないな。

と実感していただけるかと存じます。ある程度まとまった人数を雇用されている場合は、クラウドサービスを利用することによって在留資格など外国人社員の情報を効率的に管理することも可能ですので、おすすめです。

日本の生活に慣れるまではサポートが必要

仮に海外からITエンジニアを招聘する場合、日本の生活に慣れるまでは、社員が電車の乗り方や生活用品を揃えるためのお店の紹介などを担っている企業様が多いです。多くの場合、異文化交流が好きな社員が自主的に行ってくれるようですので、さほど心配はいらないかと思いますが、会社としてそういった活動をサポートする奨励金などの仕組みがあっても良いでしょう。

また、外国人ITエンジニアが一番日本で困るのは、住居をなかなか借りることが出来ないことです。理由は生活習慣の異なる外国人の入居を禁じている大家さんが多いからです。弊社も住居サポートの会社と提携しているため、企業様、候補者様のご希望に応じて紹介させていただいておりますが、できる限り、企業様で社宅を契約してあげると良いでしょう。

外国人エンジニアの具体的なビザ申請については以下の記事をご参照ください。

▶︎エンジニアビザ申請ノウハウ

外国人ITエンジニア募集ノウハウ

メリット・デメリットを押さえた上で、外国人エンジニア雇用を決断したら、実際の採用活動に入ります。採用手法は、ダイレクトソーシング、ウェブポータル掲載、派遣会社活用、人材エージェント活用など日本人同様ですが、外国人ならではの意識すべきポイントがあります。

①:求人票の書き方

・母国語の求人票を準備する。

英語・中国語・ベトナム語など。人生に関わる情報は一番正確に情報処理できる言語で記述しましょう。多くの企業さんは日本語力を試す意味合いも込めて日本語のみで求人票を作成されていますが、たとえ日本語が堪能な方であれ、大事な情報はできる限り母国語で得たいと思っているはずです。

とは言っても、社内に外国語をネイティブレベルで使いこなせる社員がいる企業はそう多くありませんし、機械学習の性能向上によってGoogle翻訳の精度が上がったと言っても、社外に告知する文章を作成できるほどクオリティが高いわけではありませんので、中々面倒ではあるのですが、現在ですとLancersなどのフリーランサーマッチングプラットフォームを利用して翻訳者と簡単に繋がることができます。可能な限りこのようなサービスを利用して母国語の求人票を作成するようにしましょう。

・とにかく具体的に記述する。

伝えたい情報を100%言葉にしないのが日本語のコミュニケーションです。ただ、曖昧な表現のニュアンスを汲み取ることができるのは日本人だけだと考えてください。特に期待する人物像と給与の部分は明確な記述をお願いします。

【例】期待する人物像の具体的記述

・必須条件と望ましい条件を分ける。

最低限この程度の技術力や経験は欲しいというものと、すぐには必要ではないものの長期的には身につけてほしい技術を明確に分けると、スキルのマッチングが上手く行きやすくなります。日本人なら、文体の硬軟や、周辺技術に関する言及、会社の前評判からおおよそ必要な技術力を見極めて求人に応募できます。しかし、外国人エンジニアにはそういった言外のニュアンスや事前の評判が共有されていないケースが多く、求人への応募を尻込みしてしまう、あるいは逆に、強気な応募をしてしまうなどの不幸なミスマッチが生じてしまいます。
そのため、「必須条件は全部で4個。望ましい条件は6個中2個以上当てはまる人」など、求人条件を明確にしつつ幅を持たせると良いでしょう。

・実務経験、趣味の開発、勉強しただけのものに分ける。

多くの求人では、「○○の経験あり」など経験の有無だけの言及であることが多いですが、「実際に実務の中で使用したことがあり、頻出のトラブルについて素早くissueを報告して、トラブルシューティングやコミュニケーションができる」「趣味でやっているからこそ、一から十まで自分一人で開発したことがあるが、デバッグ経験が少ない」「転職のためにチュートリアルをこなしたが、実際に一から新しいアプリを開発したことがない」など、経験と一口に言っても様々です。どのような経験をした人物が欲しいのか、開発現場の人と話し合って求人条件を明確にすると良いでしょう。

・事前にGitHubやブログなど、技術力は面接時にソースコードを説明してもらうことで確認する旨を記述

ドキュメントのチュートリアルを読んで、それ通りに手を動かして、GitHubにアップロードしているのを見て、技術力があると判断してしまうケースがあります。もちろん、GitHubに成果物をアップロードすることや、勉強した内容を公開すること自体は素晴らしいことですが、それを理由に技術力があると判断するのは早計です。
面接までにGitHubやブログのURLを送ってもらい、事前にソースコードを読んで、応募者に詳しく説明してもらう箇所を決めておけば、その受け答えからどの程度理解しているかを明らかにすることができます。

【例】給与条件における具体的記述

・想定年収350万ではなく、手取り月収20万円、賞与は6月12月の年2回支払いで計2ヶ月分と記載する。あるいは、業績連動賞与やみなし残業制度をつける場合には、制度説明もつける。

選考の流れを記述する。

意外にもこれをやっていない企業は多いです。選考の流れが明確に記載されている企業とそうでない企業では候補者が感じる安心感が違います。あえて、表示しないことで、不確実性も楽しめる人材が欲しいと考える企業もあるかもしれませんが、労使のパワーバランスが逆転しつつある現在、そんな悠長なことを言ってはいられない場合多いと思います。できる限り信頼感を持ってもらえるようにしましょう。

②:採用ページで訴求すべきポイント

・学習時間が取れる点(ワークライフバランスが実現しやすい)

日本は労働時間が長いイメージが外国で定着しており、「過労死」という言葉が他の言語には存在しないため、“karoshi”が英語の外来語として定着したという話は有名です。イメージで判断されないように労働時間を明記しましょう。
 常に新しい技術を学んで、業務に活かしてステップアップしたいと考えるITエンジニアが多く、十分なプライベートの時間が確保できるのか、というのが就職時の懸念材料になります。社内で勉強会を開く、本人が磨きたい技術が使われているプロジェクトに配属させるなど、積極的な施策だけではなく、業務時間を短くし、積極的に新しい技術を勉強できる時間を確保できるように心がけましょう。

・キャリアアップの仕組みがしっかりと整っている点

いわゆる、老舗のIT企業様の中には、今まで使ってきたツールやプロジェクトのソースコードが多く残っており、新しい技術を取り入れるモチベーションが下がっているところもあるかもしれません。しかし、それでは、新しい技術やツールの使い方を覚えた人材に避けられてしまう恐れがあります。
例えば、

  1. バージョン管理ツールにSubversionではなく、GitHubやGitLabなどを用いる。
  2. オンプレミスで稼働している古いバージョンのサーバーアプリケーションではなく、AWSに移行してみる。
  3. 手作業でテストをして、結果をExcelにスクショで貼り付けるなどの、スキルアップにならないテスト方法を刷新する。CIツールなどでテストを自動化し、テスターであってもスキルアップになるような仕事を任せる。

など、旧態依然の開発フローを見直して、

「ここにいたら取り残されてしまうのではないか?」

と不安に思わせる職場にならないようにしましょう。

・開発するプロダクトの将来性・革新性・社会的意義

IT業界は流行り廃りが速い業界で、その中で自分の仕事に意義を感じるのは難しいと思う方もいるかもしれません。

「給料がもらえているから」

営業が仕事を持ってきてくれるから

という理由だけで、自分が意義を感じない仕事をしていると感じる日もあるかもしれません。しかし、求職者からすれば、これから働く職場が、

どんな問題に対して、どんなソリューションを提供している会社なのか?」

「そのプロジェクトや製品がどのように社会を良いものにしているのか?」

をわかっている人と一緒に働きたいと思うはずです。技術や労働環境だけではなく、自社は何をしていて、どうやって人を喜ばせている会社なのかが伝わるようにしましょう。

外国人ITエンジニアとの面接術

本記事、最後はリーチしたエンジニアとの面接術をご紹介いたします。

外国人エンジニアと面接することになったけど、何を質問したら良いのか分からない方も読者様の中にいるかもしれません。

そこで、聞いた方が良いオススメの質問を2つございます。

 

 ①「なぜ数ある国の中から日本を選んだのか?」

この質問は、基本的なようであまり聞かれている企業さんが少ないです。

「そんなの日本に仕事があって、高給だからでしょ?わざわざ聞く必要あるの?

という思いからだと思いますが、この至極単純な質問によって、日本での就職に対するモチベーションや調査能力を調べることができます。

ご存知の通り、外国人エンジニアは日本人と比較して定着率が低く、その理由の一つに、

日本での生活が思っていたのと違った。」

というのがあります。

「他の国の求人についても調べたことがあるのか。あるとすれば、進捗や面接の感触はどうか?」

「日本の物価、満員電車、終身雇用、年功序列について調べたことがあるのか。あるなら、どう感じたか?」

「日本とそれ以外の国のメリット、デメリットは何だと思うか。その中であなたは特に何に対して魅力を感じているのか?」

など、日本で就職することにどういった優位性があるのか、その理解度や事前のリサーチはどのくらい行ったかを根掘り葉掘り聞いてみます。

もし本人のイメージしている日本の職場と自社の職場に乖離を感じる部分があれば、そのギャップについても含めて話した上で就職に意欲があるかを再度聞くと良いでしょう。

 

 ②「あなたの国のプログラミング教育はどんなことをやっていますか?それは効果的だと思いますか?」

プログラミング教育は他の学問や習い事と比べても歴史が短く、プログラミングスキルを向上させるのはどうすればいいかという方法論が確立されていません。そのため

「ソースコードの写経のような退屈で無意味な作業を行わずに、必要になったら初めてネットで調べたり、IDE付属のスニペットで補完すればいい。」

「シンタックスに慣れるために写経をした方がいい。」

「日々新しい便利なライブラリが出てくるから、素早く理解して動くものを作れるようにした方がいい。」

「現在流行っている目先のライブラリを追いかけているだけでは、資産としてのスキルが残らず、若い人にすぐに取って代わられる存在になってしまう。」

「プログラミング言語やライブラリだけでなく、低レイヤやTCP/IPなどの知識も一般常識として知っておくべきだ。」

「ドメイン特化した言語を学ぶよりも関数型言語で、どんなアルゴリズムも実装できるになるべきだ。そうすれば息の長いエンジニアリングができる。」

など、様々な立場の人がいます。そして、その立場というのは、使われている業界、企業、コミュティ、言語、用途などで一定の特色を持っていることが多く、プログラミングスキルに対する立場について質問をすることで、どういうタイプの考え方をするエンジニアなのかを知ることができます。

同じプログラミング言語でも、COBOLとPython、JavaとCommon Lispなど、カルチャーが正反対の言語では当然スタンスは変わってきます。

どういったカルチャー出身の人間なのかがわかれば、自分の職場に合うかどうか、相手の国ではどんなコミュニティの母数が多いのかを把握でき、より精緻な採用ができるようになります。

まとめ

日本国内の労働人口が減少の一途を辿る一方でIT市場は拡大しているため、IT企業は慢性的に人材不足に陥ると言われています。日本人の採用と違う部分があり面倒なこともあると思いますが、企業様の新たな発展のために、外国人ITエンジニアの雇用に踏み込んでみてはいかがでしょう。

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